ワイルド美容師ちゃーさん | パパをかっこよくしたい話

ちゃーさんとの毎日

ある日、夕食の支度をしていると、
隣の部屋から楽しそうな声が聞こえてきました。

「パパ、やってあげるね」

「ちゃんとかっこ良くしてよ〜」

(お?2人で盛り上がってるなぁ)
と、そのまま会話に耳を傾けました。

どうやら、おままごとでちゃーさんが
パパの髪の毛を切ろうとしている様子。

「ん〜、ここがまだちょっと、ながいね」

「そう?ちゃんと切れる?」

「うん、だいじょうぶだよ!」

「本当に大丈夫?」

「だいじょうぶ!」

パパがどうしてそんなに心配しているのか気になり、
2人の様子を見に行くことに。

すると、ちゃーさんが
パパの前髪を掴んで切ろうとしていました。

その手には……
おもちゃのペンチ。

「ちゃーさん。それ、切れる?」

と、私が確認すると

「うん、きれるよ!」

との返事。

されるがままのパパに
「パパ、かっこ良くなると良いねぇ。
私の髪の毛の時は出刃包丁(おもちゃ)だったよ」

と、伝えました。

「マジか…」

「マジです(笑)」

相変わらず美容師としてはワイルドですが、
包丁よりペンチの方が
少〜しハサミに形状が近いので、
ちゃーさんの成長が感じられるなぁと、
微笑ましく見ていました。

しかしよく見ると…
ちゃーさんの反対の手にはスパナが。

「あー…これは修理だね」

「そうなんだよ。
ヘアカットじゃなくて修理なんだよ」

すると、美容師改め修理工ちゃーさんが

「パパー。おかおもへんだから、なおそうね」

どうやら最初から
美容院ではなく整備工場だったようです(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました