【体験談】体外受精の自己注射が怖かった 痛みと本音の記録

不妊治療のこと

体外受精では採卵の前に自己注射をします。

私は注射が始まる前日の夜、
とても緊張していました。

自分で自分に注射を打つ、ということが
普段の生活とあまりにもかけ離れていて
自分がどういう状態になるのか
全く想像できなかったです。

そんな緊張した状態のまま
自己注射初日を迎えました。

あの日のことは、今でもはっきり覚えています。

体外受精の自己注射 初めて打った日のこと

初めて自己注射をしたのは病院でした。

私が通っていた病院は
初回は病院で手順の説明を受けながら
自分で打つことになっていました。

自己注射は
・注射器で溶解液を吸い上げて薬にかけて溶かす
・それをもう一度注射器で吸い上げる
・注射器を指で弾いて空気を抜く
・下腹部に刺して注入する
の順番で行います。

この手順を一回の説明で全部覚えて
明日からは1人で家で打つ…
と考えると、とても不安で
ますます緊張してしまいました。

実際にやってみると
注射の準備の段階から本当に大変でした。

この注射は一本10,000円以上するから
絶対失敗できない!
という重圧から、余計に緊張感が高まります。

看護師さんは説明した後は
必要以上に手伝わないようにしているようで
こちらがどんなに戸惑っても
説明は繰り返してくれても手伝ってはくれません。

後々のことを考えるとその方が良いのですが、
その時はいっぱいいっぱいで
『手伝ってよ〜!!!』と
心の中で何度も叫びました。

なんとか注射の準備を終えると
もうすでにクタクタになっていましたが
本番はここから!!

[自分の下腹をつまんで斜めに針を刺す]
何度も説明してもらったので
頭ではわかってはいるのですが、
自分に針を刺すということが怖くて怖くて
なかなか刺せませんでした。

何度も何度も針を自分に近付けては躊躇する
を繰り返しました。

おそらく数分かかっていますが
目の前の看護師さんは慣れているのか
何も言わずに待っています。

お待たせて申し訳ないと思う気持ちも
覚悟を決める要因になり、
半ばヤケクソくらいの気持ちで
自分のお腹に針を刺して薬を注入!

とても痛かったと思うのですが
初回は怖い気持ちの方が印象に残っています。
痛み2、怖さ8くらいでしょうか。

終わった後は精神的にも身体的にも疲労困憊。
看護師さんの前にもかかわらず
グッタリしてしまいました。

病院には自分で車を運転して行っていたのですが
その日は帰り道の途中で疲れて動けなくなり、
ドラッグストアで一旦車を停めて
ぐったりとしばらく休憩したのを覚えています。

2回目以降の自己注射

この次の日から家での注射が始まりました。

私は3回の体外受精で
合計30本近くの自己注射をしましたが
最後まで怖さに慣れることはできませんでした。

病院での時より緊張はしなくなったせいか
2回目以降の自己注射は
痛みもはっきり感じてとっても痛かったです。

怖さ10、痛みも10です!

一度だけ、空気の抜きが甘く
薬と一緒に空気が入ってしまったことがあります。

ブチブチッと変な音がしたと思ったら
尋常じゃない痛みに襲われて
あまりの痛みに声も出せずに
のたうちまわりました。

この時ばかりは痛み100!!

身体に空気が入った嫌な音と痛みの強さは
今でも忘れられません。

これから自己注射をされる皆さん、
空気はしっかり抜かないとダメですよ!!

そんなわけで
毎日注射の時間はとても憂鬱でした。

怖い気持ちを乗り越えた方法

私が注射の時間を乗り越えるためにしていたのは
・好きな音楽をかけながら深呼吸する
・夫に一緒にいてもらう
の2つです。

一番聞いていたのは
その当時好きで見ていた
ドラマのサウンドトラックです。

のんびりしたドラマだったので
音楽ものんびりと優しくて、
それを聴きながら深呼吸していると
身体に入った力を少し抜くことができました。

その音楽を毎日かけてくれたが夫でした。

実は夫は痛いことが大の苦手。

体外受精の説明の時に
自己注射をすると聞いただけで
真っ青になってしまったくらいです。

そんな夫が毎日注射の時間に
一緒にいて私の好きな音楽をかけてくれました。

私が注射をしている間は余計なことは何も言わず
終わると毎回「お疲れ様」と言ってくれました。

私より汗だくだし、緊張で顔は真っ白なのに、
無理して笑顔を作って私を労ってくれる夫を見て
私は毎回笑いながら泣きそうになっていました。

この時夫が一緒にいてくれたから
私は最後まで自己注射をやりきることが
できたと思います。

そして、
不妊治療中に孤独を感じることがなかったのも
夫のおかげだと思います。

体外受精の自己注射を終えて

自己注射は毎日痛みと恐怖との戦いでした。
またできるか?と言われたら
無理かもしれません。

もし、今、自己注射が怖くて
この記事を読んでいる方がいたら。

怖いままで良いと思います。

私も本当に怖かったです。

でも今、息子と一緒に過ごしていると
あの時怖かった気持ちも含めて
大切な時間だったと思えます。

怖くてもやりきった
あの時の自分を誇らしく思えます。

いつか「頑張ったね」と
自分に言える日が来ますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました