私は41歳の時、
3回目の体外受精でPGT-Aを受けました。
PGT-Aを受けて良かったと思っています。
それは、妊娠率を上げるためだけではありません。
当時の私にとっては
もっと大きな理由がありました。
PGT-Aとはどんな検査か
PGT-Aは胚(発育した受精卵)の染色体検査で
染色体の本数を調べます。
細胞にはそれぞれ46本の染色体があります。
46本の染色体の数に過不足があると
着床不全や流産の原因となることがあるので、
移植前に検査をするのです。
この検査は保険適用外のため費用が高額になります。
私が受けた時は胚1つにつき88,000円でした。
院長の説明と世間の声
2回目の体外受精が終わった後
病院の院長からPGT-Aの説明がありました。
①着床するのに本当に大切なのは
胚の形態(グレード)ではなく、染色体の本数である
②年齢が上がると染色体異常のリスクは高くなる
③PGT-Aは過去に2回以上
体外受精で妊娠が成立しなかった患者が対象になる
「だから3回目を考えているなら、
次はPGT-Aを受けませんか?」
と、院長に勧められたのです。
ちょうどその頃、偶然にも私は
PGT-Aのことをニュースで見て知っていました。
そのニュースは
『PGT-Aは命の選別になるという声があるため
日本ではまだ認知度が低い』
と言うものでした。
その時、私が思ったこと
そのニュースを見た時、
私はとても悲しくなりました。
命の選別と言うけれど、
じゃあ、不妊治療を受けている人達の心と身体は
誰が守ってくれるの?
そう思いました。
私はそれまでの2回の体外受精で
妊娠できませんでした。
次の治療で着床しても流産してしまったら。
それはきっと今まで以上に
心にも身体にもつらい経験になることは
想像に難くありませんでした。
そして、心と身体が回復するのを待って
また次の治療を始めるというのは、
その時41歳だった私には難しいと思いました。
母体を守るためにPGT-Aは必要なのではないか?
金額を聞いて少し躊躇しましたが、
夫の勧めもあって
私はPGT-Aを受ける決心をしました。
検査の結果
私は3つの受精卵を検査に出しました。
受精卵のグレードはBB・CB・CCでしたが
検査の結果、染色体が正常だったのはCCの受精卵でした。
その受精卵が今目の前にいる息子です。
院長の説明で
『大事なのは胚の形態ではなく染色体の数』
と聞いていたので、理解はしていましたが
検査の結果を見た時は驚きました。
そして改めて
検査を受けて良かったと思いました。
今、振り返って思うこと
PGT-Aは保険適用外なので高額です。
受ければ必ず妊娠できるというわけではないので、
すべての人に必要とは思いません。
でも、私には必要なものでした。
自分の心と身体を守るために
検査を受けるという選択をできたことに
今でも納得しています。
もし、迷っている方がいるなら、
どうか自分の心と身体を一番に考えてほしい。
私はそう思っています。


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